「一生友達だよ」

初めて出会ったのは小学6年生
そのときはお互い名前を知っているだけだった
それから何年かたって友達になった
ただの友達だった
それが大切な友達になった
それで
ただの男友達だった人を、
二年かけて好きになった
それから二年

他の人に理解してもらえない悩みを「大丈夫だよ」といってくれる本当に優しい人
私にとっては最も信頼できる人のうちの一人で、
彼にとっても私はとても仲のいい、なんでも言える友達　という認識です

私たちはすこし特殊で
それぞれ飛行機でしか行けない場所に留学していて
国籍も違って
宗教の問題もあって　とても難しい
大学を卒業したら
住む場所も　国も　なにもかもきっと違ってしまう
そしたら何年に一度会えるだろう？
でも友達のままだったら　今のままだったらきっと
ずっと連絡を取っていられる
冗談交じりで会いたいよって言えるし、彼も俺もだよって言ってくれる

友達のような、お兄ちゃんのような、弟のような、腐れ縁の幼馴染のような

こんなに「仲いい」のに、私はどうしてそれだけで満足できないんだろう
どうして彼が気になる女の子の話をするのをきいて
「でも彼氏がいるみたいだから好きになっちゃいけないよな」
っていうのをきいて
こんなに心が痛くなるんだろう

むしろ「別れよう」の一言で消えてしまえるような関係よりも
ずっと強いとさえ思うのに
どうして付き合いたいなんて思っちゃうんだろう

本当に大事な人です
彼の人生が欲しい　彼の人生になりたい
私の人生に彼がいたらどんなに幸せだろう

でももしかしたら一生好きだとは言えないかも

彼がほかの人を好きになって
手をつないでキスをして結婚して
そういうのを笑ってみなきゃいけないのかもしれない

でも
それをみて私は一生　彼に好きだといわなかったことを　後悔するのかもしれない

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