中小企業診断士の資格詳細
- 資格名称
中小企業診断士
- 資格内容
中小企業診断士とは、中小企業の経営課題に対応するための診断や助言を様々な側面から行う、経営コンサルタントとしては唯一の国家資格です。コンサルタントとはある物事に関する相談相手となり、アドバイスや提案を行うことを仕事とする人のことです。
コンサルタントにも人材、金融、不動産、キャリア、建築など様々なジャンルが存在しますが、その中で一般的にコンサルタントとして知られているのが、経営コンサルタントなのです。
中小企業診断士の業務は、企業が成長していくための戦略策定やそれを実行するためのアドバイスが主です。成長戦略を実行するにあたって具体的な経営計画をたて、その実績やその後の経営環境の変化を踏まえた支援を行っていきます。
また、行政機関や金融機関と企業をつなぐためのパイプ役を務めたり、中小企業診断士としての専門知識を活用して企業施策の適切な活用支援を行ったりするなど、幅広い範囲で活動を行うのが一般的です。
中小企業診断士制度は中小企業者が適切な経営の診断や経営に関する助言を受けるに当たり、経営の診断や経営に関する助言を行える人の選定をするため、「中小企業支援法」第11条に基づき、経済産業大臣が一定の能力を持った人を登録するために試験を行っています。
1次試験制度が見直されたことにより、以前に比べると受験に挑戦しやすく、そして合格しやすくなりました。
- 受験資格
2001年から試験制度が変更となり、誰もが受験しやすいものへと変わりました。
短答式の第1次試験を合格すると、筆記式・口述式の第2次試験へと進むことができます。
1次試験は年齢、性別、学歴等に関係なくどなたでも受験することができます。
- 資格試験料金や場所
1次試験は8月、2次試験は10月と12月に行われます。
受験料:1次試験…14,400円、2次試験…17,900円
試験場所:札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の7地区
- 資格取得後の仕事
中小企業診断士は、中小企業が抱える問題を解決するためのサポートや、経営成長のための助言を行うのが一般的な業務内容です。業務内容は幅広く、その企業によっても業務内容が異なってくるため、一例をご紹介します。
経営管理として、経営計画、後継者育成、業務改善、経営革新といった業務。創業支援として、開業計画、資金計画、定款、法人登録、販路開拓といった業務。
NPO法人設立のためのサポート。財務会計として、利益計算、資金繰り、キャッシュフロー会計などの業務。店舗運営として、商品政策、在庫管理、販売促進、マーケティング調査といった業務。
- 資格取得後の平均年収
平均約800万円